5月4日、日本イーライ・リリー株式会社が、放射性医薬品合成設備である「NETPTIS plug-01」の承認申請を行ったそうです。
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2013/news_2013_017.aspx
「NETPTIS plug-01」とは何?
と思われる方も多いかと思いますが、日本イーライ・リリーのプレスリリースに寄りますと、
この設備は、認知機能低下に関係する脳内アミロイドβ・プラークを評価するPET(陽電子放出断層撮影装置)脳画像用放射性診断薬「florbetapir(18F) 注射液」を医療機関にて合成するためのものです。
(上記サイトより一部掲載)
と説明が載っています。
しかし、なんのことやらさっぱりではないでしょうか?
まず脳内アミロイドβ・プラークですが、これはアルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられているタンパク質の一種です。
この脳内アミロイドβ・プラークが脳全体にたまることで
脳の神経細胞が減る
脳の機能の低下
認知機能が低下し、認知症に
という流れで認知症になると言われています。
つまり、アルツハイマー型認知症を早期に発見するには、この
脳内アミロイドβ・プラークが脳内にどれだけ蓄積されているかを知ることが大変重要になるのですね。
そこで、この脳内アミロイドβ・プラークの蓄積度合いを知る方法を研究していたのですが、今までは
解剖後、すなわち死んでからしか、その蓄積度合いがわからなかったのです。
死んだあとでは遅すぎますので、なんとか生きている状態で調べる方法はないものか?
と探していたところ、ガンの早期発見で有名なPET(陽電子放出断層撮影装置)を使って、脳内アミロイドβ・プラークを早期発見剃る方法を開発したのですね。
PETはこちらの説明にあるように、ガンではガン細胞の部分が光ったように見えることで、かなり正確なガン診断ができます。
http://www.pet-net.jp/pet_html/treat/pet.html
この原理を、今回
脳内アミロイドβ・プラークでもできるように開発したということなのです。
承認されれば、今までより正確・早期に脳内アミロイドβ・プラークの脳内蓄積がわかり、アルツハイマー型認知症の早期発見につながることが期待されています。