初めてのドライシロップ剤アルツハイマー型認知症治療剤が発売されます。

初めてのドライシロップ剤アルツハイマー型認知症治療剤が発売されます。

エーザイ株式会社は、6月26日にアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト(R)ドライシロップ1%」を販売すると発表しました。

 

http://www.eisai.co.jp/news/news201340.html

 

この治療剤の一番の特徴は、日本初のドライシロップ剤ということです。
ドライシロップ剤とは、【シロップ剤は白糖そのほかの糖類もしくは甘味料を含む医薬品を比較的濃稠な溶液又は懸濁液などとした液状の内服剤。ドライシロップは「用時、溶解または懸濁して用いる製剤」としてこの中に含まれる。】(公益社団法人日本薬学会の薬学用語解説より一部抜粋)と定義されています。

 

主に小さな子どもさんに苦手な薬を飲んでもらうために、甘く味付けをして溶かして飲んでもらう薬になります。

 

 

アルツハイマー型認知症の方は高齢の方が多いですので、患者さんの中には錠剤の薬を飲むのが苦痛な方もおられます。
その場合、錠剤でないドライシロップ型の治療薬は飲みやすい薬になるでしょう。

 

また、この薬は粉末のまま水と一緒に飲むことも出来ます。

 

また、このアリセプトの効用はアセチルコリンエステラーゼ阻害を行うことによってアルツハイマー型認知症の症状を遅らせることを期待する薬剤です。

 

アセチルコリンエステラーゼとは、脳内の神経伝達物質アセチルコリンを分割する酵素で、これが必要以上あると脳内の神経伝達物質アセチルコリンが減少してしまいます。

 

このアセチルコリンが減少すると、脳内神経同士の情報伝達がスムーズに行かなくなり認知症の原因の一つとなっているとされています。
http://www.e-65.net/medicine/category07_2.html

 

そこで、必要以上のアセチルコリンエステラーゼを阻害することで、認知症の進行を遅らせることが期待されるわけです。

 

エーザイ用語集 アリセプト
http://www.eisai.co.jp/ir/individual/word/word_a04.html


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