アルツハイマー型認知症の症状について 第一期
ここでは、アルツハイマー型痴呆(認知症)の初期症状について説明してみます。
アルツハイマー型痴呆(認知症)には大きく分けて、4つの時期があります。
前駆症状、第1期、2期、3期です。
ここでは、2番めの時期である第1期について説明してみます。
第1期の特徴的な症状の1つに、記憶障害が挙げられます。
これは、昔の事は覚えていても、新しく経験したことや情報を覚えることが難しくなる症状です。
例えば、財布などの大事なものを置き忘れたり、しまい忘れたりします。
その結果、「財布がなくなった!!」と大騒ぎしたり、「あなたが取ったんじゃないの?」と身近にいる人の仕業にしたりします。
また、「今日は病院へ行く日?」のようなことを何度もたずねたりします。
次に、感心の低下が挙げられます。
これは、今まで熱心に行なっていた、趣味、サークル、日課などへの感心が薄れいく症状です。
さらに、今日は何月何日?と聞いても答えられないなどの時間に対する見当識障害が見られるようになります。
以上が主な第1期の症状です。
しかし、この第1期ではこのような症状が出ても、世間話や普通の対人関係、コミュニケーションについては、さほど能力の低下はみられません。
ですので、日常的に接している家族等でなければ、なかなか症状に気づくことが難しい時期です。
さらには、「このごろ昨日のことを思い出せなくなった」など、自分で症状を自覚しだして不安になったり、うつの症状が出たりしますので注意が必要です。
抗鬱症状や不眠などは、うつ病と間違いやすいので、お医者さんで画像診断などをして、正確な判断をしてもらいましょう。