アルツハイマー病に関連する遺伝子の一つが発見されました!
大阪大大学院医学系研究科の森原剛史講師らのマウスによる実験で、アルツハイマー病に関連する遺伝子が発見されたとのことです。
アルツハイマー病にはなぜなるの?
このサイトでも説明していますが、アルツハイマー病の原因にはいくつかの説があります。
その中でも特に有力な候補が、脳内にアミロイドβというタンパク質の一種が通常の人より多く蓄積してしまうという原因です。
このアミロイドβというタンパク質が何らかの原因で、脳内に多く蓄積されてしまうことでアルツハイマー病になるという説です。
ということは、このアミロイドβが脳内に溜まらないようにするとアルツハイマー病になりにくいのではないかと考えられますね。
今回の実験で何が分かったの?
そこで、このアルツハイマー病の原因となる、アミロイドβがどのようにして脳内に溜まるのかを遺伝子レベルで探ろうと、大阪大学の先生がマウスで実験したのです。
まず、マウスには血統によってアルツハイマー病になりやすいものと、なりにくいものとがあることがわかっていました。
そこで、3種類の血統があるマウスを交配させて、遺伝子を混ぜあわせたのですね。
そして、その混ぜあわせた遺伝子(血統)のうちある血統のマウスにはアミロイドβが溜まりにくいことがわかったのです。
そこで、溜まりにくい血統のマウスの遺伝子25,000!!の種類の中からついにアミロイドβの溜まりやすさと関係がある遺伝子を特定したのです!
それが「Klc1」という遺伝子だったのです。
この、「Klc1」という遺伝子が作る、Klc1Eという分子がアミロイドβが溜まることと関連があったのです。
さらにこの遺伝子はヒトにもおなじものがあるので、この、「Klc1」という遺伝子をさらに詳しく調べることで、アルツハイマー病の原因の特定や、治療薬の開発が進むと期待されています。
参照元
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20140204-OYT8T00578.htm