アルツハイマー型認知症になった場合の介護は?その3
今回は、アルツハイマー型認知症の家族を介護する側から、ポイントをまとめてみました。
家族でアルツハイマー型認知症になった家族を介護する場合、最も注意しないといけないことは、患者さん本人の介護を優先しすぎることです。
身内の介護の場合、どうしても、客観的な判断より感情的なことが優先されてしまいます。
その結果、介護者本人の肉体的な疲労はもちろん、それ以上に精神的な疲労がたまってしまい、患者さんにそのストレスをぶつけてしまうのです。
最悪の場合、患者さん・介護者の両方が倒れてしまうという結果になってしまうのです。
ではどのようにしたら、そのような最悪の結果にならず、生き生きと介護ができるようになるのでしょうか?
ポイントは次の3つです。
アルツハイマー型認知症になった場合、公的な介護保険サービスを受けることができます。
ですので、保険の枠の中でできるだけサービスを使うように、ケアマネジャーさんなどと相談しましょう。
介護サービスが最も先に使うべきサービスですが、日本の介護保険では残念ながらほとんどの場合、満足できるだけのサービスを提供してくれません。
そこで、公的なサービス以外でも住んでいる地域に同じようなサービスがないか、民生委員さんや、ケアマネジャーさん、近くの社会福祉協議会などで聞いてみましょう。
たとえば、ボランティアでのお話相手や、定期的なイベント、同じ介護者同士の相談会など様々な活動を行っている団体やNPOなどがある場合があります。
せっかく様々なサービスを受けても、その空いた時間をまた介護に関係することに使ってしまっては、ストレスは減りません。
実際行うのはなかなか難しいことですが、空いた時間は思い切って自分のための時間に使いましょう。
介護お休みデーを作るのです。
空いた時間に、マッサージをしに行く、映画やショッピングなど趣味などに使う、など介護者のためではなく、自分のリフレッシュのために使うのです。
最初は後ろめたい気持ちが出てくるかと思います。
しかしちょっと考えてみてください。
あなたがリフレッシュする時間を取ることで、あなたのストレスも減り結果的に患者さんへの介護の質が上がるのです。
その結果、あなたも患者さんもより良い生活ができるのです。
以上、3つのポイントを挙げてみました。
それ以外にも、民間の見守りサービスなどを利用するなど、さまざまなことができるかと思いますので、一度調べてみることをお勧めします。