弱った脳ニューロンが活性化!?
米国カリフォルニア大学サンディエゴ校を中心とした研究グループの報告によりますと、アルツハイマー病によって弱ってしまった脳の神経細胞を、再び活性化出来たことがわかりました。
アルツハイマー病では、βアミロイドが脳に蓄積することで脳の神経細胞が変性・死滅し起きる疾患と考えられています。
ですので、アルツハイマー病では脳の神経細胞が治療のカギを握っているんですね。
今回の研究結果では、弱ってしまった脳神経細胞を、「遺伝子治療」で活性化したそうです。
ではどのように遺伝子を使ったかですが、これは「神経成長因子」というタンパク質を脳内で増えるように使ったんですね。
「神経成長因子」というタンパク質はアルツハイマー病を軽くするタンパク質らしいのですが、これを直接脳内に入れるのは、分子数が大きいため難しいそうです。
そこで、脳内で「神経成長因子」というタンパク質が増えるような遺伝子を入れて、脳内で作って増やせるようにしたんですね。
この方法だと、「神経成長因子」というタンパク質を体に入れる方法と比べて、
- 確実に脳内でタンパク質が増える
- このタンパク質は全身に回ると、副作用がでることがあるがこの方法はそれが少ない
といったメリットがあるそうです。
いよいよアルツハイマー病も、遺伝子レベルでの治療が始まるんですね。
期待できそうですね。
参考サイト
https://www.mededge.jp/a/psyc/19114