アルツハイマー病と砂糖の意外な関係とは?
あなたは日ごろから砂糖が入った食べ物や、飲み物をどれくらい摂取しているでしょうか?
人によって、運動の量が違ったり、何を摂っているかで違ってきますので、必要な糖分の摂取量は一概には言えないのですが、少なくとも糖分の摂りすぎは生活習慣病の要因の一つに考えられているようです。
糖分の摂りすぎが招く「肥満症などの生活習慣病」
生活習慣病ももちろんとても怖い病気なのですが、今回南カリフォルニア大学の研究グループが行った実験によりますと、糖分の摂りすぎがアルツハイマー病に見られる現象と似た影響を、脳の海馬という部分に与えることがわかりました。
具体的には、大学の研究グループでは次の実験を行ったそうです。
ラットを次の2つのグループに分けた
- A)砂糖、もしくはコーンシロップを含む飲み物を好きなだけ飲ませたグループ
- B)人工甘味料を含む飲み物を与えたグループ
すると、砂糖を摂っていたAのグループのラットの脳を調べたところ、
- 脳の炎症
- 糖尿病の前駆症状(ぜんくしょうじょう)
が起きていたことが確認されたそうです。
一方、Bのグループにはそのような現象は起きていませんでした。
この違いがなぜ起きたかですが、研究グループによりますと、脳の中で記憶に関係している海馬という部分に何か悪い影響が出ているようだということでした。
この海馬という部分は、アルツハイマー病にもとても関連が深い部分になりますので、砂糖の摂りすぎはアルツハイマー病とも何らかの関係があるかもしれません。
参考サイト
アルツハイマー病と健康な方の脳の違い
頭部のMRI画像(冠状断)です。アルツハイマー病は、健常者に比較して脳全体が萎縮しているのがわかります。とくに記憶にかかわる海馬(○印の場所です)といわれている領域で萎縮が目立ちます。
やはり、砂糖は適量を摂ることが大事なようです。