アルツハイマー型痴呆(認知症)と痴呆症(認知症)について

アルツハイマー型痴呆(認知症)の家族への接し方 その3

アルツハイマー型痴呆(認知症)の症状の家族を持つ家庭では、疲れたりいろいろな場面で困惑したりすることが出てきます。

そこで、日頃どのようなことを心がければ良いかを知っているだけでも、心のゆとりを持つことができますので、できる限りアルツハイマー型痴呆(認知症)について知るよう、心がけてみてください。

人格を否定せず尊重する

介護が本格的になると、排泄の介助や入浴など、本人が恥ずかしいと感じることまで手伝わなければならなくなります。
そのような場合には、さりげなく介助を行うなどの配慮をして、できるだけ患者の気持ちを大切にすることが必要になります。
痴呆(認知症)が進んでも、患者は相手や介護者の態度を理解できます。

例えば、介護を後ろ向きな気持ちでやっていたり、本人を傷つけるような言葉を使えば、本人のプライドを傷つけ、気持ちが沈みこみ、その結果症状の進行をはやめてしまう事が考えられます。

患者さんは、これまで、苦労して生きてきたいわば人生の先輩です。
ですから、本人の人格を尊重し、たとえ症状が進んでも決して子どものような接し方をするのではなく、ひとりの人格を持った人間として接するよう心がけてください。
それが、本人・家族が日々の生活を明るく過ごすことにつながるのです。

本人の過去・経験を尊重する

アルツハイマー型痴呆(認知症)の症状が進むにつれ、理屈に合わない行動に悩まされる場面があります。しかしそれは当人の過去の生活体験による場合があるのです。

患者が今までどのように生活してきたかを知ることは、その人の過去の経験を尊重するだけにとどまらず、発する言葉の端々を理解することで、なぜそのようなことを言うのかの理解にもつながります。

アルツハイマー型痴呆(認知症)の初期症状が表れた時点から、どのような介護を行えばいいのかを知るのは、本人や周りの人と立ちのその後の人生の生き方にとても大きな影響を与えます。

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