アミロイドPETという診断方法を知っていますか?
このサイトでもご説明していますが、アルツハイマー型認知症の発病の有力な原因として、βアミロイドという物質が脳内にたまってしまうということが挙げられています。
このβアミロイドという物質がどの程度脳内に蓄積されているか、正確に知ることができれば、その蓄積の傾向を調べることによって、アルツハイマー型認知症になる可能性を知ることができます。
そこで、そのβアミロイドの蓄積度合いを知る手段として注目されているのが、
「アミロイドPET検査」
なのです。
こちらのページでも解説していますが、PETという画像による診断方法があります。
詳しくはこちらのページを読んでいただきたいのですが、マーカーという印を身体の中に入れて、そのマーカーがどれくらいあるかを画像で判断する技術です。
アミロイドPET検査では、マーカーをβアミロイド専用に開発し、βアミロイドに特化して行う検査になります。
このアミロイドPET検査の特徴としては、
今まではβアミロイドの脳内の蓄積度合いは、本人が死亡後に解剖検査でしか判断できませんでしたが、アミロイドPET検査では、生存中に手術をすることもなく画像で診断できるようになりました。
アルツハイマー型認知症を発病する前に検査することで、早期の対応ができるようになり、発病を遅らせたり、予防したりする方法の開発の可能性が出てきました。
が挙げられます。
つまり、生きたまま脳のβアミロイドの蓄積度合いがわかるため、今はアルツハイマー型認知症になっていなくても、なる可能性が高いかどうかを正確に判断する一つの方法の可能性があるのです。
また多くの患者さんのデータを蓄積することで、βアミロイドとアルツハイマー型認知症の新しい関係を調べることも期待されています。
このβアミロイドPET検査ですが、どこの病院でも受けられるのではありません。
検査方法も幾つかあるのですが、ピッツバーグ大学で開発された薬剤を使う信頼性が高いPiBと言われる方法は東京、京都、神戸、宮崎など全国で15箇所、東北大学独自に開発されたBF-227と言われる方法は全国で4箇所行われています。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。