厚生労働省がいわゆる「家族性アルツハイマー病」について実態調査を始めるそうです

厚生労働省がいわゆる「家族性アルツハイマー病」について実態調査を始めるそうです

認知症の種類って?

 

認知症にはアルツハイマー型認知症を始めさまざまな種類があります。

 

まず脳の神経細胞に以上をきたす「変性性認知症」があります。
その中でも大きく3つにわかれています。

 

  1. アルツハイマー型認知症
  2. レビー小体型認知症
  3. ピック病(前頭側頭型認知症)

 

アルツハイマー型認知症はこのサイトで詳しく解説していますので、省きますが残り二つの特徴だけ簡単に解説してみたと思います。

 

まずレビー小体型認知症認知症ですが、原因としては大脳皮質や脳幹というのうの一部分に、レビー小体という細胞が蓄積されることで起きると言われています。
先日、NHKのためしてガッテンでも、詳しく紹介されていましたね。

 

・気づいて!新型認知症 見分け方&対策大公開
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20131002.html

 

このレビー小体型認知症の最も大きな症状は
幻視
が起きるということです。
つまり、なにもないところに人や動物が本人には見えるという症状が出る場合があります。

 

次の前頭側頭型認知症ですが、原因としては実はあまりよくわかっていません。
脳の一部に萎縮が見られることから、それが原因ではないかと考えられています。

 

この前頭側頭型の特徴は、一般的な認知症が物忘れが初期症状なのに対して、言語障害や人格変化が起きるということです。
特に人格変化は、以前の人格とかなり変わるため、身内の方はかなりのショックを受けることが多いようです。

 

また、人格変化が起きるため、うつ病や精神疾患と間違えられる場合もありますから、注意が必要です。

 

以上が変性性認知症の種類と特徴です。

 

 

 

次に、脳の神経細胞の変化ではなく脳梗塞など、脳の血管の異常が原因の認知症があります。
それが「脳血管性認知症」です。

 

これは、脳の細胞ではなく脳へ酸素や栄養を送っている血管が詰まったりして、脳の機能がうまく働かないために起きる認知症になります。

 

この認知症の特徴は、一般的な認知症と違って脳のどこの血管に異常があるかによって、それぞれ症状が違うということです。

 

この2つの認知症以外に、比較的若い頃から認知症が発病する、若年認知症、手足の震えから始まるパーキンソン病(バックツーザフューチャーのマイケルジェイフォックスが有名ですね)があります。

 

 

家族性アルツハイマーって?

 

では今回厚生労働省が実態調査を行う、家族性アルツハイマーとは普通のアルツハイマー病とどこが違うのでしょうか?

 

最も大きな違いは、
遺伝性があるかどうか
にあります。

 

つまり、両親から遺伝する可能性があるのが家族性アルツハイマー病なのです。

 

もう少し詳しく説明しましょう。

 

学校の生物で習ったかと思いますが、人は両親から、それぞれ半分ずつ遺伝子をもらって生まれてきます。

 

車で言う両親のハイブリッドになるんですね。

 

家族性アルツハイマー病では、この両親のどちらかにアルツハイマー病を引き起こす可能性がある4つの特定の遺伝子のうち1つでも引き継げば、半分の確率で家族性アルツハイマー病にかかると言われています。

 

特に家族の中に家族性アルツハイマー病を早期(50歳〜54歳)に発病した場合、発病する確率が20倍になるという報告もあるようです。

 

この家族性アルツハイマー病の特徴ですが、

 

  • 遺伝性の疾患ですので、通常のアルツハイマー型認知症とくらべて病状進行が早い
  • 特に決まった症状が出るわけではないので、早期発見が難しい

 

があげられます。

 

特に2番めの早期発見が難しいことは大きな問題で、今回厚生労働省が調査を行うのもできるだけ正確なデータをとって早期発見に繋げたいということではないでしょうか。

 

自分がこの家族性アルツハイマー病になる可能性があるかどうかは、遺伝子検査をすることではっきりと診断がでます。

 

遺伝子検査

勇気がいるかと思いますが、もし、以前家族性アルツハイマー病にかかったことがある身内の方がおられる場合は、できるだけ早い時期に遺伝子検査を行ったほうがいいでしょう。

 

参考サイト

http://www.icarastudy.com/alzheimer/post-40.html
http://goo.gl/ZtNlde


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